Visual Studio Communication 2013 and Tools for Unity
2014年11月、Visual Studio Community 2013 (以下 VS Community)が公開されました。
http://www.microsoft.com/ja-jp/dev/products/community.aspx
VS Communityはオープンソース開発者や開発者が5名以下の企業が企業向けでないアプリを作るためなら無料で使えるVisual Studioです。
個人開発者なら有償アプリの開発にも使えるようです。
機能はVisual Studio Professionalと同等で、Visual Studio Expressに比べて制限が緩和されています。
Visual Studio Expressで使えなかったものの一つに
Visual Studio 2013 Tools for Unity (以下 Tools for Unity)があります。
Tools for UnityはVisual Studioの機能を使ってUnity3Dのアプリを開発するための拡張機能です。
VS CommunityでTools for Unityが使えるか試してみました。
環境
・64ビット版 Windows8.1
・Unity 4.5.5f1
VS Communityのダウンロード
下記サイトからダウンロードします。
日本語で使いたいので Visual Studio 2013 Language Pack (以下 Language Pack) の日本語もダウンロードします。
http://www.visualstudio.com/ja-jp/downloads/download-visual-studio-vs#d-community-expando
Tools for Unityのダウンロード
下記サイトからダウンロードします。
https://visualstudiogallery.msdn.microsoft.com/20b80b8c-659b-45ef-96c1-437828fe7cf2
VS Community 2013のインストール
VS Community 2013をインストールします。
Licence Terms(ライセンス条項)とPrivacy Policy(プライバシーポリシー)に同意するチェックをつけて、右下のNext。
Optionla features(インストールする機能)を選んでNext。Expressで使えなかったBlendもインストールできます。
インストールは1時間くらいかかりました。
Sign Inでマイクロソフトアカウントでサインインします。
この後のVisual Studio Onlineのアカウント設定を進められますが使う予定がないので「後で行う」にしました。
VS Communityが使えるようになりました。
Language Packのインストール
VS Communityを終了させてLanguage Packをインストールします。
インストールの途中で警告が出ましたがインストールできました。
VS Communityを起動してメニューの
TOOLS - Options
を開いて
Environment - International Settings
を日本語に設定してOKをクリックします。
VS Communityを終了して起動し直すと日本語で使えるようになりました。
Tools for Unityのインストール
VS Communityを終了してTools for Unityをインストールします。
Tools for Unityを起動する
スタート画面にTools for Unityのアイコンが追加されてるので起動します。
普通にUnityが起動しますが、AssetのC#スクリプトファイルをダブルクリックすると・・・
Mono DevelopではなくVS Communityが起動しました。
Tools for Unityが起動しないプロジェクトにはunitypackageをインポートする
プロジェクトによってはなぜか
($File)\UnityVS.($File).sln ファイルが見つからないため読込まれません。
というエラーが出ます。
英語だと
These files could not be found and will not be loaded.
プロジェクトフォルダーに プロジェクト名.CSharp.Plugins.csproj というファイルが作られていないのが原因のようです。
エラーが出るプロジェクトは下のスクリーンショットの上側のように「Visual Studio Tools」というメニューがありません。
当該のUnityプロジェクトを起動した状態でスタート画面のTools for Unityのアイコンをクリックすると必要なファイルをインポートする画面が表示されます。
この画面のImportをクリックしたらVS Communityが起動するようになりました。
※Assets - Import package - Visual Studio 2013 Tools
でもインポートできました。(2014年11月226日追記)
Tools for Unityのメリットを活用する
Tools for Unityは開発中のUnityアプリを一時停止してデバッグすることが出来ます。
Tools for Unityで一時停止させたいスクリプトの行の左側をクリックしてブレークポイントをつけます。
Tools for Unityの「Attach to Unity」ボタンをクリックするかF5キーを押します。
Unityを実行すると、アプリがブレークポイントに到達した時点でアプリが一時停止します。
Visual Studioでおなじみのウォッチやイミディエイトウィンドウが使えます。
再開する場合は「続行」ボタンかF5キーです。
デバッグを停止するときは「停止」ボタンかShiftキーを押しながらF5キーです。
ブレークポイントはもう一度クリックすると解除できます。
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以上、参考になれば幸いです。