Troubleshooting problems with VOCALOID2
Eye元気!ではVOCALOIDをしゃべらせてます。VOCALOID2を使うに当たって直面したトラブルと対処方法などを書きます。
1.「合成エンジンを開けません!」
2.DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)でVOCALOID MIDIを取り込んで再生するとテンポが合わない
3.VOCALOID MIDIのトラッだけ発音が遅い
4.VOCALOIDの声が小さい
5.MACでVOCALOIDを使いたい
1.「合成エンジンを開けません!」
VOCALOID2 初音ミクをインストール
↓
VOCALOID 2.0.12アップデータをインストール
↓
VOCALOID2 鏡音リンレンACT2をインストール
の順でWindows7にインストールするとVOCALOID2起動時にこのエラーが発生して起動しなくなります。
今まで使えていたVOCALOID2初音ミクまで使えなくなってしまう酷いトラブルです。
解決方法はDSE2.dllを自分で削除してVOCALOID2 鏡音リンレンACT2をインストールし直すことです。
DSE2.dllは64bit-Windowsなら
C:\Program Files (x86)\VOCALOID2
32bit-Windowsなら
C:\Program Files\VOCALOID2
にあります。
リンレンACT2のVOCALOIDは 2.0.6と古いので、もう一度VOCALOID 2.0.12アップデータをインストールしようとしたら、
今度はVOCALOID 2.0.12アップデータのインストールがいつまでたっても進みません。
Windowsをセーフモードで起動したらVOCALOID 2.0.12アップデータのインストールができました。
Windows7のシャドーコピーや復元ポイントの機能が影響してるようです。
クリプトンのサポートページ(http://www.crypton.co.jp/mp/do/support/faq?id=360、要ログイン)にそれっぽいことが書かれてますが、DSE2.dllを削除することやセーフモードについては触れられていません。
2.DAWでVOCALOID MIDIを取り込んで再生するとテンポが合わない
VOCALOID Editorにテンポを設定せずに書き出したVOCALOID MIDIファイルを、DAWのVLOCALOID2 VSTトラックで再生するとVOCALOID2トラックが遅くなっていくことがありました。
VOCALOID Editorの1小節目にDAWのプロジェクトと同じテンポを設定してからVOCALOID MIDIに書き出せばテンポが合うようになりました。
3.VOCALOID MIDIのトラックだけ発音が遅い・タイミングがあわない
PCのスペックが低いと起こる症状みたいです。VOCALOID MIDIトラックだけタイミングをずらせばいいのですが微調整が難しいです。
対策方法は
●VOCALOID MIDIトラックをDAWの機能でオーディオトラックに変換してオーディオデータを編集してタイミングを合わせる
●VOCALOID EditorでWAVEファイルに書き出してオーディオデータを扱う
→VOCALOIDをスタンドアローンで使用するのでリアルタイムにDAWのエフェクターをかけられない
●Rewireを使う
→32bitのDAWのみ可能、しかもrewire.dllのインストールが別途必要。
●VST realtimeを使う
→VOCALOID Editorと操作方法が異なる、特に歌詞を合わせることが難しい
などがあります。どの方法もデメリットが大きいです。
4.VOCALOIDの声が小さい
DAW側で音量を持ち上げる処理をしました。
●Make up Gainの調整が可能なダイナミクス系のエフェクトを通す(Maximizer、Compresserなど)
●Waveファイルに書き出してオーディオ編集用フリーウェア「Sound Engine Free」で正規化する
など
5.MACでVOCALOIDを使いたい
VOCALOIDシリーズは今のところWindows専用です。
VOCALOID Editorから書き出したWaveファイルはMACのGarageBandなどで扱えます。
MacOSでVOCALOID Editorは使えませんが、Intel MACならWindowsとのデュアルブート構成にすれば、WindowsでVOCALOID Editorを使うことができます。
Waveファイルに書き出すだけならスペックの低いPCでも可能ですが、VOCALOID Editorを快適に編集するには2GHz以上かつ2コア以上のCPUが必要だと思います。
シングルコア 1.7GHz~2.7GHzのCPUではVOCALOID Editor再生中にノイズが入ることがありました。
VOCALOIDのためにWindowsを仮想OSとして動かしたり、安いだけのWindowsネットブックを買うくらいならIntel MACをデュアルブートで使う方が快適だと思います。
インストールからDAWとの連携まで操作が難しいVOCALOIDですが、MIDIキーボードで歌わせると楽しいです。
手間をかけてインストールした甲斐があります。
試行錯誤の結果、VOCALOID Editorを単体で使わず
打ち込みを編集するときはDAWとRewireで、MIDIキーボードで歌わせるときはDAWのVOCALOID VSTで動作させてます。
VOCALOID3はEditorの機能が強化されるようなので、単体でも使いやすくなりそうです。
以上、参考になれば幸いです。