How about Cubase Pro 10
2018年11月、Cubase の最新版が公開されました。実際に使ってみてバージョンアップするメリットがあるのか確かめてみました。
環境
- Windows 10
- Cubase Pro 10.0.5
10 にバージョンアップするメリット
公式サイトによると 10 では次の内容が強化されています。この中に必要なものがあればバージョンアップするメリットがあることになります。
VariAudio 3
MixConsole スナップショット
オーディオアライメント
新しいチャンネルストリップ
サイドチェーン手順の改良
Groove Agent SE 5
5 GB のサウンド&ループ
AAF 対応
Distroyer
REVerence の IR データを追加
レイテンシーモニター
HiDPI ディスプレイ対応
メディアラックとプラグインの改良
MPE 対応
映像との連携
VR ツールセット
ARA 対応 (後日予定)
実際にバージョンアップしてよかった点
個人の感想ですが、以下の内容はバージョンアップしてよかったと思います。VariAudio 3
Vari Audio はモノフォニックのオーディオの音階を調整したりきめ細かなストレッチが出来る機能です。慣れが必要ですが編集機能が強化されました。
MixConsole スナップショット
スナップショットを別の言葉で例えると「クイックセーブ」です。スナップショットを保存しておけば、「いじる前のミキシングの方がよかった」というときにすぐに元に戻せます。
新しいチャンネルストリップ
チャンネルストリップは MixConsole に備え付けのダイナミクス系とイコライザーのエフェクトです。視認性が上がり操作性もよくなりました。
VR ツールセット
過去のブログ [オーディオ編集] Oculus Spatializer で立体音響を再現する方法 でサードパーティ製のプラグインで立体音響を再現してみましたが、Cubase Pro 10 では付属プラグインだけで出来るようになりました。どれも作曲には必要ではないけどあれば便利という機能で、バージョンアップしたことに後悔はしてません。
10 にバージョンアップするデメリット
旧バージョンに比べると、起動が遅くなったことやマウスでGUIのサイズを変更するなどの動作が遅くなったことが目立ちました。高性能な PC に買い換えることで解決すると思われます。
GUIの動作が遅くてもオーディオエンジンは音切れなどがないのでこのデメリットは小さいと思います。
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