How to do M/S processing with MS EQ COMP
2018年6月、株式会社インターネットが VST エフェクトの MS EQ COMP を無料で公開しました。MS EQ COMP をインストールして CUBASE で使えるようにするまでの手順をまとめました。
M/S 処理とは
M/S 処理の M とS は Mid と Side のことです。大まかに言うと Mid はステレオスピーカーの中央で聞こえる音、Side は左右に広がって聞こえる音です。
M/S 処理とはステレオのオーディオを Mid と Side に分けてそれぞれ異なる調整をすることです。
MS EQ COMP を使うと Mid と Side に異なったイコライザーとコンプレッサーと音量の調整が簡単にできるようになります。
環境
- Windows 10
- CUBASE Pro 9
MS EQ COMP を入手する方法
MS EQ COMP の購入ページから「同意する」を選択して「レジに進む」をクリックします。http://www.ssw.co.jp/products/ability2/index.html#mec
下のような画面に進むので必要事項を記入して「レジに進む」をクリックします。
購入手続きが終わるとメールでシリアル番号が送られてくるので、同じメールに記載されているダウンロードアドレスを開いてシリアル番号を入力します。
これでインストーラーがダウンロードできます。
MS EQ COMP をインストールする方法
ダウンロードしたファイルをダブルクリックします。ウィザード形式で自己解凍からインストールまで完了させます。
インストール先は初期状態では
C:\Program Files\Cakewalk\VstPlugins\INTERNET Co.,Ltd\MSEQComp
でした。
インストール先を変更することが出来ますが今回は初期状態のままにしました。
インストール後に起動する ActivateCenter で製品登録をします。
製品登録にはユーザー登録が必要でした。
当ブログの筆者はすでにユーザー登録済みでしたが、まだユーザー登録が済んでない場合は製品登録をクリックすると表示される画面でユーザー登録出来ると思います。
製品登録後にアクティベートをクリックすると MS EQ COMP が使えるようになります。
アクティベート解除は他のパソコンに MS EQ COMP をインストールするときにクリックします。
CUBASE で MS EQ COMP を使う方法
メニューからデバイス - プラグインマネージャー
を開きます。
歯車のボタンをクリックして「+」をクリックして
C:\Program Files\Cakewalk\VstPlugins\INTERNET Co.,Ltd\MSEQComp
を追加します。
プラグインマネージャーにMS EQ COMP が追加されれば設定完了です。
MS EQ COMP は CUBASE の Stereo Out のチャンネルにインサートして使うのがいいと思います。
大まかに説明すると画面半分の左がセンター、右がサイドを調整するためのパラメーターです。ただし一番左のツマミは INPUT レベル、一番右のツマミは OUTPUT レベルの調整用です。
画面中央の2本のスライダーを上げ下げして左右の広がりを確認しながらミキシングし、Lin EQ でイコライザー調整と COMP でダイナミクス調整をしていきます。
ステレオのオーディオを手っ取り早く左右の広がりを強調したい場合はプリセットの Wide Stereo を選んでセンターとサイドの音量を好みに調整するだけでいいと思います。
CUBASE 以外でも使える
MS EQ COMP は VST エフェクトプラグインに対応しているアプリケーションで利用出来ます。動画編集ソフト VegasPro でも使えました。
VegasPro ではメニューの
オプション - ユーザー設定
から VST エフェクト に
C:\Program Files\Cakewalk\VstPlugins\INTERNET Co.,Ltd\MSEQComp\
を追加し「更新」をクリックするとオーディオトラックに MS EQ COMP をインサート出来るようになりました。
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