2017年6月24日土曜日

EmEditorでテキストファイルを便利に編集する方法 (正規表現)

How to use the regular expression with EmEditor

EmEditorはWindows用テキストエディター・バイナリーエディターです。
動作が速くメモ帳より多くの機能を備えています。
テキストエディターでは正規表現による文字の検索や置換ができます。
正規表現は記号を多用するので覚えにくいですが知っていると検索や編集の効率が上がります。
編集や検索に便利な正規表現を使った編集方法をまとめてみました。
blog.fujiu.jp EmEditorでテキストファイルを便利に編集する方法 (正規表現)


環境

  • Windows 10
  • EmEditor Proffesionla Version 16.9.3


曖昧検索する方法

青空文庫からダウンロードできる夏目漱石の小説「吾輩は猫である」のルビありのテキストファイルをサンプルに使います。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card789.html

このテキストファイルから 《》 で囲まれた文字を検索してみます。
Ctrl + F キーを押して検索画面を出します。
検索する文字列に
《.+?》
を入力します。
正規表現を使用する にチェックを入れます。

この設定で次を検索ボタンをクリックするたびに 《》 で囲まれた文字列を検索できます。

カギ括弧「」で囲まれた文字列は
「.+?」
で検索できます。

同様にダブルクオーテーション "" で囲まれた文字列は
".+?"
で検索できます。


行の先頭に文字を挿入する方法

Ctrl + H キーを押して置換画面を出します。
検索する文字列に
^
を入力し、置換後の文字列に挿入したい文字を入力します。
正規表現を使用する にチェックを入れます。

この設定ですべて置換ボタンをクリックすると行の先頭に文字を挿入できます。


行の末尾に文字を挿入する方法

検索する文字列に
$
を入力し、置換後の文字列に挿入したい文字を入力します。
正規表現を使用する にチェックを入れます。
この設定ですべて置換ボタンをクリックすると行の末尾に文字を挿入できます。


参考にしたコンテンツ

EmEditor ヘルプ
http://www.emeditor.org/ja/howto_search_search_regexp_syntax.html


関連ブログ

ツイッターのツイート履歴CSVを文字化けしないようにExcelに取り込む方法
UWSC でアプリケーションを自動操作する方法

2017年6月17日土曜日

UWSC でアプリケーションを自動操作する方法

How to hijack Windows applications

過去に
Selenium IDE でWebブラウザーを自動操作する方法
でFirefoxを自動素さする方法を書きました。
今回はWebブラウザーに限らずどんなWindowsアプリケーションも自動操作できる UWSC を試してみました。
blog.fujiu.jp UWSC でアプリケーションを自動操作する方法


環境

  • Windows 10
  • UWSC Free版 Ver5.3.0.2


ダウンロードして展開し起動する

UWSCは有償版と無償版があり、今回は無償版を使いました。
公式サイトからダウンロードできます。
http://www.uwsc.info/

zip形式で公開されているのでダウンロード後展開します。
UWSC.exeをダブルクリックすると起動できます。

起動後、タスクトレイに常駐します。

タスクトレイのアイコンをダブルクリックすると各種操作ができます。

操作を記録する

今回はExcelを起動し新規ExcelブックのA1セルに文字を入力する操作を自動化することを目標とします。
UWSCの記録ボタンを押してExcelを起動するところから操作します。

記録したい操作が終わったらUWSCの停止ボタンをクリックします。


操作を再現する

UWSCの再生ボタンをクリックすると記録した操作を再現できます。

実際に再現してみたところ、日本語入力の切り替えがうまくいかないことがありました。


操作をプログラミングする

UWSCはプログラミングで自動操作を設定することができます。
先に記録した内容を保存します。

保存したファイルはメモ帳などのエディターで編集できます。
マウスを動かした距離や時間、クリックした位置などがすべて記録されています。

記録内容を参考に自動操作する内容を整理した結果こうなりました。


これで自動で再現することができました。

今回は操作を再現しただけですが、処理を一定回数繰り返したり特定の画像を見つけたら処理を分岐するなどもできるようです。
画面の位置が変わるとクリックする位置も変わるなど注意も必要です。


Selenium IDEとの違い

Selenium IDE はWebアプリケーションのテストツールです。Webブラウザーを繰り返しテストし結果を記録するのが主な用途です。
それに対し UWSC はマウスやキーボードの入力を自動化するアプリケーションです。インストールも簡単です。

UWSC をうまく扱えば事務処理からゲームの稼ぎプレイまでいろいろな操作を自動化できそうです。

関連ブログ

Selenium IDE でWebブラウザーを自動操作する方法


2017年6月10日土曜日

Windows10 Creators Update にアップデートして変わったこと

Windows 10 Creators Uodate is available

Windows10 Aniversary Update をインストールして使っていたPCを Creators Update にアップデートしたところ、使い勝手が変わったところがありました。
すべてのPCに該当するわけではありませんが、変化が目立った点をまとめました。
blog.fujiu.jp Windows10 Creators Update にアップデートして変わったこと


環境

  • Windows 10 ビルド 15603.296


よくなったところ

スタートメニューのシャットダウンをクリックした後のプチフリーズがなくなりました
初期のWindows10からAniversary Updateまでは、起動後に最初にシャットダウンボタンをクリックすると2~3秒フリーズする現象があったのですが、アップデート後はすぐ反応するようになりました。


悪くなったところ

ログインに時間がかかるときがあります
遅いときはデスクトップが表示されるまで1分くらい待たされます。

一部のアプリケーションのアクティベーションが無効になりました
動画編集ソフトのVegasProはアクティベーションをやり直す必要がありました。
Steinbergのe-Licenserはインストールし直す必要がありました。

「このデバイスを信頼する」というダイアログボックスが表示されるようになりました
ダイアログボックスのボタン以外の部分をクリックすると消えてしまいます。
「信頼する」ボタンをクリックするとメールアドレスの入力を要求されるのですが、何度入力しても再入力を要求されるので放置してます。

Internet Explorerが前回終了時と異なる位置や大きさで起動することがあります
Aniversary Updateまでは前回終了時と同じ場所に起動したのでちょっと気になります。


変わらなかったところ

日本語入力にATOKを使用する設定でFirefoxのFlash動画プレイヤーを再生するとFirefoxが頻繁にフリーズする現象は変化ありません。
フリーズがなくなることを期待していたのですが、そんなことはありませんでした。


関連ブログ

Windows 10 Creators Update をクリーンインストールする方法
[Windows10] 録画できなかったゲームバーが録画できるようになるまで
Windows10 のようこそ画面を高速化する方法 (スタートアップのOneDrive無効化)
[動画編集] VEGAS Pro 14.0 を使ってみました

2017年6月3日土曜日

バンドプロデューサー 5 で耳コピが楽になるか試してみました

How to play by ear using KAWAI-Band-Producer 5

楽譜を見ずに楽曲をコピーするにはその楽曲を聴いて音階やタイミングを解析する耳コピが不可欠です。
オーディオファイルのコード進行などを解析できる河合楽器のバンドプロデューサー 5 を使って耳コピがどれくらい楽になるのか試してみました。
blog.fujiu.jp バンドプロデューサー 5 で耳コピが楽になるか試してみました


環境

  • Windows 10


バンドプロデューサー 5 を入手する方法

体験版は公式サイトからダウンロードできます。
http://cmusic.kawai.jp/download/demobp.htm
体験版はDirectX 9.0cのインストールが必要で15日間利用できます。
製品版をインストールする場合は先に体験版をアンインストールする必要があるとのことです。

製品版はソースネクスト http://www.sourcenext.com のキャンペーン期間中なら4000円くらいで購入できます。


本当に耳コピが楽になるか

ボーカル入りのJポップのwavファイルを解析してみました。
解析は数秒で完了しました。
その結果、コードの解析結果が誤ってると思われる箇所がいくつかありました。
メジャーコードと思われる箇所がマイナーコードとして認識されたり、ないはずのテンションノートが追加されることなどあります。
誤認された内容手直しできれば人力で耳コピするより楽です。


ほかのDAWと連携する方法

バンドプロデューサーはほかのDAW(作曲やオーディオ編集ができるソフト)と連携する機能はありません。
ですが解析したコード進行をSMF形式のファイルに書き出すことができます。
書き出したファイルをSMFファイル対応のDAWにインポートすればコード進行を編集することができます。
下の画像はバンドプロデューサーで書き出したファイルをCUBASEにインポートしコードイベントを抽出した結果です。



関連ブログ

Steinberg HALion Sonic SE 3 を使ってみました
[CUBASE9] ボーカロイドをAudio-Insする方法
CUBASE Pro 9 で変わった点
ProTools First のwavファイルはPlaySound関数で再生できるか?