2018年6月23日土曜日

[オーディオ編集] 無料の MS EQ COMP で M/S 処理する方法

How to do M/S processing with MS EQ COMP

2018年6月、株式会社インターネットが VST エフェクトの MS EQ COMP を無料で公開しました。
MS EQ COMP をインストールして CUBASE で使えるようにするまでの手順をまとめました。
blog.fujiu.jp [オーディオ編集] 無料の MS EQ COMP で M/S 処理する方法


M/S 処理とは

M/S 処理の M とS は Mid と Side のことです。
大まかに言うと Mid はステレオスピーカーの中央で聞こえる音、Side は左右に広がって聞こえる音です。
M/S 処理とはステレオのオーディオを Mid と Side に分けてそれぞれ異なる調整をすることです。
MS EQ COMP を使うと Mid と Side に異なったイコライザーとコンプレッサーと音量の調整が簡単にできるようになります。


環境

  • Windows 10
  • CUBASE Pro 9


MS EQ COMP を入手する方法

MS EQ COMP の購入ページから「同意する」を選択して「レジに進む」をクリックします。
http://www.ssw.co.jp/products/ability2/index.html#mec

下のような画面に進むので必要事項を記入して「レジに進む」をクリックします。

購入手続きが終わるとメールでシリアル番号が送られてくるので、同じメールに記載されているダウンロードアドレスを開いてシリアル番号を入力します。

これでインストーラーがダウンロードできます。


MS EQ COMP をインストールする方法

ダウンロードしたファイルをダブルクリックします。

ウィザード形式で自己解凍からインストールまで完了させます。

インストール先は初期状態では
C:\Program Files\Cakewalk\VstPlugins\INTERNET Co.,Ltd\MSEQComp
でした。
インストール先を変更することが出来ますが今回は初期状態のままにしました。

インストール後に起動する ActivateCenter で製品登録をします。
製品登録にはユーザー登録が必要でした。
当ブログの筆者はすでにユーザー登録済みでしたが、まだユーザー登録が済んでない場合は製品登録をクリックすると表示される画面でユーザー登録出来ると思います。

製品登録後にアクティベートをクリックすると MS EQ COMP が使えるようになります。
アクティベート解除は他のパソコンに MS EQ COMP をインストールするときにクリックします。


CUBASE で MS EQ COMP を使う方法

メニューから
デバイス - プラグインマネージャー
を開きます。
歯車のボタンをクリックして「+」をクリックして
C:\Program Files\Cakewalk\VstPlugins\INTERNET Co.,Ltd\MSEQComp
を追加します。

プラグインマネージャーにMS EQ COMP が追加されれば設定完了です。

MS EQ COMP は CUBASE の Stereo Out のチャンネルにインサートして使うのがいいと思います。

大まかに説明すると画面半分の左がセンター、右がサイドを調整するためのパラメーターです。ただし一番左のツマミは INPUT レベル、一番右のツマミは OUTPUT レベルの調整用です。
画面中央の2本のスライダーを上げ下げして左右の広がりを確認しながらミキシングし、Lin EQ でイコライザー調整と COMP でダイナミクス調整をしていきます。

ステレオのオーディオを手っ取り早く左右の広がりを強調したい場合はプリセットの Wide Stereo を選んでセンターとサイドの音量を好みに調整するだけでいいと思います。


CUBASE 以外でも使える

MS EQ COMP は VST エフェクトプラグインに対応しているアプリケーションで利用出来ます。
動画編集ソフト VegasPro でも使えました。

VegasPro ではメニューの
オプション - ユーザー設定
から VST エフェクト に
C:\Program Files\Cakewalk\VstPlugins\INTERNET Co.,Ltd\MSEQComp\
を追加し「更新」をクリックするとオーディオトラックに MS EQ COMP をインサート出来るようになりました。


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2018年6月2日土曜日

HALion Sonic を使った Cubase プロジェクトを開くとクラッシュするときの直し方

How to fix crashaing Cubase with HALion Sonic

HALion Sonic の画面を開いたまま保存した Cubase プロジェクトを開くと、Cubase が必ずクラッシュする不具合に遭いました。再現性があります。
サポートに問い合わせたところ「同様の現象を確認することができません」との回答で今のところ公式な直し方はありません。
独自にクラッシュを回避する方法を考えたのでまとめました。
blog.fujiu.jp Sonic HALion Sonic を使った Cubase プロジェクトを開くとクラッシュするときの直し方


環境

  • NVIDIA グラフィックプロセッサーを搭載した Windows 10
  • Cubase pro 9.0.40
  • HALion Sonic 3.1.10


Cubase がクラッシュしたときのイベントビューアー

障害が発生しているアプリケーション名: Cubase9.exe、バージョン: 9.0.40.292、タイム スタンプ: (略)
障害が発生しているモジュール名: imagegenerator.dll、バージョン: 1.1.0.292、タイム スタンプ: (略)
例外コード: 0xc0000005
障害オフセット: (略)
障害が発生しているプロセス ID: (略)
障害が発生しているアプリケーションの開始時刻: (略)
障害が発生しているアプリケーション パス: C:\Program Files\Steinberg\Cubase 9\Cubase9.exe
障害が発生しているモジュール パス: C:\Program Files\Steinberg\Cubase 9\imagegenerator.dll
レポート ID: (略)
障害が発生しているパッケージの完全な名前:
障害が発生しているパッケージに関連するアプリケーション ID:

imagegenerator.dll というファイルが怪しいことがわかりました。
下の画像のように Cubase が完全に表示される前にクラッシュします。
個人的な推測ですが Cubase 起動直後の HALion Sonic の表示処理がクラッシュするのだと思います。


クラッシュするプロジェクトを開く方法

起動時に HALion Sonic を表示しないようにプロジェクトを修正します。
Cubase を終了し
C:\Program Files\Common Files\VST3\Steinberg\HALion Sonic
にある HALion Sonic.vst3 というファイルをデスクトップなどに移動してします。

Cubase を起動して当該のプロジェクトを開きます。
警告はOKをクリックします。

HALion Sonic が一般エディターで表示さるのでそれを閉じてプロジェクトを保存して Cubase を終了します。

デスクトップなどに移動した HALion Sonic.vst3 を元の場所に戻します。
これで Cubase の当該のプロジェクトが開けるようになりました。

Cubase を終了するときは HALion Sonic の画面を閉じておくことをおすすめします。


試したけど解決しなかった方法

下記のサポート情報では Cubase 9.5 は互換性のない NVIDIA グラフィックプロセッサーではクラッシュすることと、その対策について説明しています。
Windows: Cubase 9.5 does not start or crashes – Steinberg Support
https://helpcenter.steinberg.de/hc/it/articles/115001841510-Windows-Cubase-9-5-does-not-start-or-crashes

これを参考に Cubase を統合型グラフィックスに設定してみましたが自分の環境の Cubase 9 では効果がありませんでした。


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2018年5月27日日曜日

無料の Beat Röhrich 12AX7 Synth For HALion Sonic SE を使う方法

How to install Beat Röhrich 12AX7 Synth For HALion Sonic SE

2018年4月、ソフトウェアシンセサイザー HALion Sonic 用のBeat Magazine が無料の Beat Röhrich 12AX7 というバーチャルインストゥルメントを公開しました。Cubase ユーザーでなくても使えます。
サードパーティーの HALion 用ライブラリーは数が少なく、無料のものはさらに少ないです。
Beat Röhrich 12AX7 をインストールして動作させる方法をまとめました。
blog.fujiu.jp 無料の Beat Röhrich 12AX7 Synth For HALion Sonic SE を使う方法


環境

  • Windows 10
  • HALion Sonic SE 3.0.15


HALion Sonic SE をインストールする

HALion Sonic SE をインストールします。
参考: Steinberg HALion Sonic SE 3 を使ってみました


はstudio drive にユーザー登録する

Röhrich 12AX7 はstudio drive の登録済みユーザーに公開しているので、未登録の場合はユーザー登録します。
http://www.studiodrive.de/?t=register
「+(プラス)」記号を含むメールアドレスではアクティベート用のメールが届きませんでした。


Beat Röhrich 12AX7 をダウンロードする

studio drive にログインして Beat Röhrich 12AX7 をダウンロードします。
http://www.studiodrive.de/?switchlanguage=en&t=plugin_details&pid=1222

Windows版を使いたいので、画像の左下にある Download をクリックしてダウンロードしました。

ダウンロードしたファイルを展開する

Beat-Roehrich.zip というファイルがダウンロードされるので展開します。
Beat-Roehrich というサブフォルダーの中の Beat_Roehrich.vstsound というファイルをどこかに保存する必要があります。
今回は Beat_Roehrich.vstsound を
C:\ProgramData\Steinberg
に保存しました。
※ C:\ProgramData\ は初期状態では隠しフォルダーに設定されています。隠しフォルダーを表示する設定に変更するか、エクスプローラーのアドレスバーに C:\ProgramData\と入力してください。

保存した Beat_Roehrich.vstsound をダブルクリックすると HALion Libary Manager が起動するので OK をクリックします。
この後 Choose Library Destination Folder というフォルダーを選択する画面が表示されましたが Cancel をクリックしました。
フォルダー選択画面をキャンセルしてしまったのが気になりますが、これで Beat Röhrich 12AX7 が使えるようになりました。

プリセットはすべて
Mono+Glide+Distorted+Processed+Noisy+Rich
というキャラクターです。


[HALion] Steinberg の無償のサウンドライブラリーを使う方法 では Steinberg が公開した Lamps という無償のライブラリーを使う方法を説明しています。


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2018年5月19日土曜日

[Cubase] サンプラートラックで短い音を長いく再生する方法

How to extend the short sound

ワンショットの笛(Whistle) の「ピッ」という短い音を「ピーーー」という長い音にしたいことがあったのですが、Cubase のサンプラートラックを使ったら簡単に出来たのでその方法をまとめました。
blog.fujiu.jp [Cubase] サンプラートラックで短い音を長いく再生する方法


環境

  • Windows 10
  • Cubase Pro 9


サンプラートラックの設定方法

メディアベイから探せる Whitsle01bb28 というオーディオファイルを素材とします。ホイッスルの「ピッ」という1秒程度のオーディオです。

プロジェクトにサンプラートラックを追加し、サンプラーコントロールに Whitsle01bb28 をドラッグ&ドロップします。

ループモードを Altanate に変更します。Continue でも似た効果になるので素材に合わせて自然に聞こえる方を選んでください。

この設定でサンプラーを再生するとオーディオファイルの最後まで再生し終わると後ろから前に再生を繰り返します。
波形ディスプレイの右の L (Loop End) を波形の右から5~6個目の波形の谷に移動します。自然なループに聞こえるように微調整してください。

波形ディスプレイの右の L (Loop Start) も波形の左から5~6個目の波形の谷に移動すると自然なループに聞こえます。

ループのつなぎ目でノイズが聞こえる場合はクロスフェードを微調整します。

これでノートオンしている間「ピーーーー」と鳴り続けるホイッスルのサンプルが出来ました。


さらに微調整する方法

調整出来るパラメーターはたくさんありますが、特に下の二つは設定することをおすすめします。

音階をつけて演奏したい場合は Auido Warp を有効にするとより自然に聞こえることがあります。

サンプラートラックは初期状態でリリースタイムが0.2秒に設定されています。素材よってはゼロにしたりより長く設定すると自然な演奏出来る場合があります。


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2018年5月5日土曜日

[Cubase Pro] Frequency で M/S 処理をする方法

How to do M/S equalizing with Cubase

Cubase Pro 9 から付属するプラグイン Frequency を使って Mid と Side に異なるイコライザー処理する方法をまとめました。
blog.fujiu.jp [Cubase Pro] 付属プラグインでM/S処理をする方法


環境

  • Windows 10
  • Cubase Pro 9


M/S 処理とは

M/S 処理の「M/S」は Mid と Side のことです。
大まかに言うと Mid はステレオスピーカーの中央で聞こえる音、Sideは左右に広がって聞こえる音です。
M/S 処理とはステレオのオーディオを Mid と Side に分けてそれぞれ異なる調整をすることです。
最近はパンやエフェクトで Side に広げた音をさらに強調するのがはやりのようです。
ただし Cubase で Mid と Side に分けて音量や帯域を調整するのは手間のかかる作業です。


Frequency で M/S 処理する方法

Cubase Pro 9 以降に付属する Frequency は Mid と Side のほか、左右にそれぞれパラメーターの異なるイコライザー処理をすることが出来ます。
Freqency を使って Mid と Side に異なるイコライザーをかけて M/S 処理してみます。
※ Freqency はレイテンシーを発生させます。

Cubase Pro 9 を起動して適当なステレオ素材をプロジェクトに加えます。
今回は Media Bay から 04 175 drums01 という素材をトラックに追加しました。

トラックに Frequency をインサートします。

全8バンドのうち、今回は8番目を次のように使いました。
一番上のスイッチを M/S に、LIN (シニアフェイズ)を有効に、EQ タイプを High Shelf に変更します。
High Shelf にすると広い帯域をまとめて調整出来るので効果を体感しやすくなります。 Side側も High Shelf にします。

あとはオーディオ素材を再生しながら Mid と Side それぞれの FREQ・Q・GAIN を上げたり下げたりして音の変化を確かめることができます。

Side を下げても変化が少なかったり、Mid で鳴っていると思っていたスネアが右に寄っていたりと意外な発見があります。
他の手段で M/S 処理をする場合でも Cubase で Freqency を使えばリバーブをかけ過ぎてないか確かめたり、Mid と Side のどの帯域をどれくらい上げ下げすればいいか指標を立てやすくなると思います。


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2018年4月8日日曜日

[DAW] Cakewalk (旧称 Sonar) の最新版を無料で使う方法

How to get Cakewalk by BandLab

一時期生産が終了していたオーディオ編集・作曲用ソフト Cakewalk製品の Sonar が BandLab ブランドから新製品として無料で公開されました。
インストールして起動するまでの方法をまとめました。
blog.fujiu.jp [DAW] Cakewalk (旧Sonar) の最新版を無料で使う方法


環境

  • Windows 10
  • ASIO 対応オーディオインターフェイス
  • MIDIキーボード


インストールする方法

公式サイト
https://www.bandlab.com/products/cakewalk
の Get Early Access Now をクリックしてインストーラーをダウンロードします。

ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックすると Windows Defender SmartScreen が反応します。
悪意のある要素 (フィッシング・スパイウェア・ウィルスなど) を含んでいる可能性があるのでここから先は自己責任でインストールします。
詳細情報をクリックし、次の画面の実行をクリックするとインストール出来ます。

Facebook か Google のアカウントでログインします。
どちらのアカウントも使いたくない場合は Sign up now をクリックしてメールアドレスとパスワードを登録してアカウントを作成します。

次に表示される画面右上の Apps をクリックして 右下の Install をクリックします。

Install Cakewalk with additional content をクリックします。
これで自動でインストールが開始します。

インストールが完了するとスタートメニューに Cakewalk が追加されます。


起動する方法

スタートメニューから起動してみたところ、セキュリティソフトが反応しました。
許可してもブロックしても起動しますが、ブロックした場合は制限があるかもしれません。

初回起動時はオーディオインターフェイスと MIDI 機器などのセットアップがあります。

新しいプロジェクトを作成したところ無事に音が出ました。

インストール済みの VST プラグインは自動で認識され正常に使えました。
ただし下の画像のように Vocaloid4 Inst が選べますが、これは CUBASE 専用の Vocaloid4 Editor のため Cakewalk では使えません。実際に選択してみましたが何も出来ませんでした。


Cakewalk のプラグインを他の DAW で利用する方法

Cakewalk 付属の VST プラグインを CUBASE Pro 9 で利用出来るか試しましたが、プラグインマネージャーに追加したらブラックリストに登録されました。

「安定性の問題やプログラムのクラッシュの原因となる可能性」があるプラグインは CUBASE がブラックリストに登録する仕様のためです。
ブラックリストを選択して再アクティベートをクリックすればブラックリストから削除され利用出来ますが、次の再スキャンの時に再びブラックリストに登録されます。


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