I failed to install latest Fedora Linux and Ubuntu Linux
2014年、Windows XP(以下XP)のサポートが切れた際XPプリインストールのパソコンにCentOS Linuxをインストールしました。
XPパソコンにCentOS Linuxを上書きインストール
このパソコンはCPUが32bitですが、CentOSの最新バージョン7.0は32bit版が公開されてないのでバージョンアップできません。
ディストリビューションやパッケージに頼らず自分で更新すれば最新の状態を維持できるかもしれませんが、手間のかからない方法を模索します。
Fedora Linux(以下Fedora)は32bit版もバージョンアップが続いているため思い切ってFedoraをインストールすることにしました。
環境
・32bit Pentium M (HTTすらないシングルコアCPU)
・512MBのRAM
バックアップする
CentOSをフォーマットするのでバックアップをとります。
バックアップしたいファイルの容量が小さかったので今回はOneDriveにバックアップしました。
なお、ファイル名に日本語を使ったらOneDriveで「????・・・」のようになってました。ファイルの中身は無事でした。
Live DVDが起動中にスリープする
まずはFedora公式サイトからWorkstationの「32-bit 1.3GB Live image」をダウンロードし、DVD-Rに書き込みました。
ところがこのDVDを内蔵ドライブに入れてもブートメディアとして認識されません。
外付けドライブからはブートするのですが、途中で画面が真っ暗になり電源ボタンが点滅してしまいます。
どうやら
起動中にスリープ(サスペンド)してしまうようです。
キーボードのキーを押すと起動が再開するのですが5秒もするとスリープしてします。
これでは使い物になりません。
Live DVDは諦めてネットインストール用CD-Rからインストールする
Live DVDはあきらめてネットインストール用の「32-bit 510MB image」をダウンロードしました。
https://getfedora.org/ja/workstation/download/
このファイルをCD-Rライティングソフト ImgBurn を使ってCD-Rに書き込みました。
CD-Rからブートする
XPパソコンをCD-RからブートさせるためBIOS画面を開いて設定します。
この設定で起動するとCD-Rを読み取ってFedoraインストーラーが起動します。
同じくインストール中にスリープする
ようこそ画面が表示されたら日本語を選択します。
インストール概要が表示されます。
「!」マークのオレンジの三角形が付いてるボタンを一つずつ設定します。
ネットワークとホスト名は有線LANのDHCP環境なら設定不要だと思いますが、Wi-Fi環境なのでルーターの接続を設定しました。
インストール先は内蔵ドライブのパーティションを「すべて削除」して「再利用」に設定しました。
インストールソースはネットワーク上の
最寄りのミラーを選択しました。
このあとインターネット上の最寄りのリポジトリーに自動で接続されるので「パッケージメタデータのダウンロード中」が終わるまで放置します。
15分くらいかかりました。
「パッケージメタデータのダウンロード中」が終わったら
ソフトウェアの選択をクリックします。
今回は初期設定のままにしました。
これで
インストールの開始ができます。
開始後にハードディスクがフォーマットされます。
インストール中の
ユーザーの設定でROOTのパスワードとログインユーザーの作成が出来ます。
ダウンロードに約1時間かかってインストールが始まったのですが・・・
今度は
インストール中にスリープしてしまいます。
キーを押すとスリープが解除されますが5秒もすると再びスリープの繰返しです。
Ubuntu 15.04もスリープする
Fedora以外で最新バージョンが32bitに対応する、Ubuntu Linux(以下Ubuntu)を使うことにしました。
過去にこのPCで今より古いバージョンのUbuntuのLive DVDを起動したこともあります。
このブログを書いている時点で最新の15.04をダウンロードしたわけですが・・・
http://www.ubuntu.com/download/desktop
Fedoraと同じように起動中にスリープしました。
結局CentOS6.7をインストールしました
32bit版CentOSの最新バージョン6.7をインストールしたところ勝手にスリープすることなくインストール出来ました。
なぜスリープするのか?
FedoraやUbuntuの最新版が勝手にスリープするのは起動中やインストール中など、コンソールが使えない状態なのでログを見ることが出来ません。
PCをスリープさせるているのはOSの中でもハードウェアに近いカーネルの仕業と仮説を立て、ディストリビューションごとのカーネルバージョンを調べてみました。
勝手にスリープするディストリビューション
Fedora 22 → カーネルバージョン
4.0
Ubuntu 15.04 → カーネルバージョン
3.19
スリープしないディストリビューション
CentOS 6.5 → カーネルバージョン
2.6.32-431
CentOS 6.7 → カーネルバージョン
2.6.32-573
調査数が少ないですが、バージョン3.19や4.0のLinuxカーネルと相性が悪いようです。
また「過去にUbuntuを起動したことがある」と書きましたが、当時はカーネル3.0がリリースされる前でした。
Linuxをインストールするときはハードウェアとカーネルバージョンとの相性にも気をつけたほうが良さそうです。
とは言え、今回みたいにディスクをフォーマットしてから相性が悪いことが分かっても後の祭りなので潔く買い換えたほうが時間を無駄にせずに済むと思います。
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以上、参考になれば幸いです。