How to import MMD models into ComiPo!
今回はプログラミング生放送に寄稿した内容とほとんど同じです。
コミPo! で MMD のモデルデータを使ってマンガ制作! | プログラミング生放送
http://pronama.azurewebsites.net/2014/10/06/comipo-mmd/
コミPo!はマンガ制作ソフトです。
キャラクターや文字を配置するだけで簡単にマンガを作ることができます。自分で絵を描く必要はありません。
キャラクターは付属のもの以外にメタセコイヤやMMDのモデルを使うことが出来ます。
コミPo!でMMDのモデルデータを扱う方法を説明します。
MMDモデルの制限
コミPo!はインポートしたMMDモデルのポーズや表情を変えることはできません。
たとえばMMD付属の初音ミクモデルをコミPo!にインポートすると下のポーズのようになります。
コミPo!にインポートする前にポーズや表情を作ってpmdファイルに保存する必要があります。
pmxファイルはインポートできません。
条件や仕様などは公式サイトをご覧ください。
http://www.comipo.com/features/features_3ddata.html
必要なソフト
・コミPo!
・DirectX9.0c (コミPo!にも付属します)
・PMD Editor (またはPMX Editor)
http://www6.atwiki.jp/vpvpwiki/pages/222.html#id_31cbc1df
・MMD (付属の初音ミクを使います)
http://www.geocities.jp/higuchuu4/
手順
1. コミPo!で使用したいモデルを決める
2. PMD Editorでモデルのポーズを固定したpmdファイルを保存する
3. 表情も変更する場合はモーフを変化させる
4. コミPo!でpmdファイルをインポートする
※エクスプローラーの設定を拡張子を表示するようにしてください。
1. コミPo!で使用したいモデルを決める
今回はMMD付属の あにまさ式初音ミク を使うことにします。
2. PMD Editorでモデルのポーズと表情(モーフ)を固定したpmxファイルを保存する
PMD Editorを起動します。
※PMD Editorは機能ごとに画面が分かれてるので操作する画面に注意してください。
PMD編集画面の
ファイル - 開く
初音ミク.pmdを開きます。
PMDView画面の
表示 - モデルの変形確認
を開きます。
TransformView画面が開くのでボーン(関節)の角度を調整してポーズを設定します。
目的のポーズができたら
PMDView画面の
ファイル - 現在の変形形状でモデル状態を更新・頂点モーフ正規化
を実行します。
最後に
PMD編集画面の
ファイル - 名前をつけて保存
(PMX Editorならエクスポート)
でポーズ付きモデルをファイルに保存します。
ファイル名は「初音ミク構え.pmd」にしました。
「初音ミク構え.pmd」と同じ場所に保存して下さい。
※MMDで作ったポーズを使うことも出来ます
MMDのポーズデータ保存で保存したvpdファイルはPMD EditorのTransformView画面の
編集 - vpdファイル関連 - 形状の読込み
で読込むことが出来ます。
3. 表情も変更する場合はモーフを変化させる
2の手順でポーズをつけた後、変形操作画面で表情などのモーフを設定できます。
たとえば「ウィンク」を1、「あ」を0.5に設定します。
TransformView画面の
ファイル - 現在の形状で保存
を実行すると表情付きモデルをpmxファイルとして保存できます。
コミPo!ではpmxファイルをインポートでないので、保存したpmxファイルをPMD Editorで開き
PMD編集画面の
情報 - PMD編集へ切替え
をクリックします。
ところで、pmxからpmdへの変換に失敗するモデルがあります。
変換に失敗してもpmdファイルに保存できますがコミPo!で正しく表示されません。
もしコミPo!で白黒になったり、色が正しく表示されない場合は変換に失敗しています。
今回のあにまさ式初音ミクは大丈夫だと思いますが、スフィアが設定されているプロ生ちゃんなどは変換に失敗しました。
変換に失敗した場合、pmxの材質のスフィアを削除してかたらpmdに保存すると成功することがあります。
スフィアを削除するにはPMD編集画面(Pmx編集画面)の材質タブを開きます。
左の材質リストをすべてチェックしスフィアがある場合はすべて消してください。
スフィアを削除したら
ファイル - 名前をつけて保存
(PMX Editorならエクスポート)
でpmdファイルに保存できます。
4. コミPo!でpmdファイルをインポートする
コミPo!を起動して新しいマンガを作成します。
ファイル - ユーザー3Dデータの読み込み
で「初音ミク構え.pmd」を読込みます。
素材リストのユーザー3Dデータに「プロ生ちゃんピース」が追加されるのでマンガにドラッグしてください。
初音ミクの大きさや角度を調整して、セリフや背景を追加すると・・・
表示できたけどコミPo!は影や光源の設定が出来ないのでのっぺりしています。
輪郭線を変更してみます。
素材リストのユーザー3Dデータを右クリックしてプロパティの変更をクリックします。
3D輪郭線タイプをすべ得て表示に設定すると・・・
よくなったような悪くなったような・・・
右のレイヤープロパティから3D輪郭線の設定を変更し、濃さを2にします。
濃さを2の初音ミクはこうなりました。
コミPo!は3Dモデル以外に画像ファイルの取り込みも出来ます。
どうしてもMMDと同じ見え方にしたい場合は、MMDで画像書き出ししてコミPo!に取り込みます。
画像なのでコミPo!で初音ミクの向きの調整は出来ません。
※セリフのフォントは「やさしさアンチック」を使用しました。
http://www.fontna.com/blog/1122/
結論
コミPo!はマンガ制作に特化したソフトです。マンガを作るならMMDよりコミPo!のほうがより少ない手間でマンガを作れます。
絵を描くのが苦手な人でも簡単にマンガができます。
今回はMMDを使いましたがプリセットのキャラクターを使えばもっと簡単にマンガを作ることができます。
どうしてもMMDのモデルでマンガを作りたい場合は、このブログのように3Dデータや画像としてコミPo!に取り込むといいと思います。
関連ブログ
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以上、参考になれば幸いです。