2015年7月25日土曜日

夏に負けないパソコンのメンテナンス2015年版

How to cool the laptop PC
夏の暑い時期はパソコンがよく壊れた経験があります。
壊れてしまったら修理か買い換えで高く付くし、パソコンが使えない間は不便で仕方ありません。
壊れやすい時期はとくに注意して故障を防ぎたいということで、今実践中の故障予防をまとめてみました。


対象

・ノートPC (ThinkPad)


対策前

夏にパソコンが壊れやすい原因は冷却効率が落ちるからだと思っています。
説明書によると気温35度以下の風通しのいい環境で使用するように、とのことですが日本の夏が35度を超えることは珍しくなくなりました。
暑い時期は冷却効率が落ちないように扱うことが故障予防になると仮定します。

このパソコンの冷却ファンは底面から空気を吸い込んで、内部の熱を横に逃がす構造です。
イラストで描くとこんな感じです。

底面の隙間が数ミリしかなく、パソコンの熱が机に伝わります。
火事になほどではありませんが少し不安です。
パソコンと机の間の隙間を稼いだ方がいい気がします。


対策

電器屋さんに行ってリングゲルという製品を買ってきました。
全然売れなかったのかパッケージが色あせしています。
これを使ってパソコンを上げ底します。
数ミリではありますがパソコンと机の隙間を稼ぐことが出来ました。
もっと高くしたい気もしますが、安定しているので良しとします。

下の図は極端に高く上げ底したイラストです。
(ここまで上げ底すると使いにくいし不安定だと思います)
冷却ファンの吸い込み口周辺は隙間があるほど吸い込み効率が上がります。

というわけで、サーモファンの吸い込み口付近の隙間を確保して冷却効率を上げるという故障予防でした。
※吸気口や排気口を埃で詰まらせないように定期的な掃除も不可欠です。


関連ブログ

夏に負けないパソコンのメンテナンス2013年版
[ThinkPad] サーマルファン故障
[Power saveing] 節電を簡単にする道具

以上、参考になれば幸いです。

2015年7月18日土曜日

[Unity3D] 二つのscene(シーン)を一つにまとめる方法

How to merge multiple scenes
ゲーム開発ツール・Unity3D(以下Unity)はscene(シーン)という単位でゲームを作ります。
カメラやスクリプトなどは全てsceneの中に定義します。
sceneは複数作ることができ、ゲーム開始はいずれか一つのsceneをロードするように定義します。
スクリプトを使うとゲーム実行中のsceneに他のsceneをロードすることができるので、その方法をまとめてみました。


環境

・Windows8.1
・Unity 5.1.0
・Visual Studio Tools for Unity (Unity付属のMonoDevelopでも可)


使用するアセット

検証用に著作権が緩めのユニティちゃんとクエリちゃんのアセットを使います。
ユニティちゃんは公式サイトから、クエリちゃんはアセットストアからダウンロードしました。


1つ目のsceneを作る

Unityで新しいプロジェクトを作ると空(から)のsceneの編集からはじめることになります。
このsceneにユニティちゃんを配置してscene01という名前で保存します。

File - Build Settings
を開いてAdd Currentボタンをクリックします。

Scenes In Buildにscene01が追加されました。


2つ目のsceneを作る

2つめのsceneはメニューの
File - New Scene
で作ります。
空のsceneの編集が出来るようになるのでクエリちゃんを配置します。
scene02という名前で保存します。

File - Build Settings
を開いてAdd Currentボタンをクリックします。
Scenes In Buildにscene02が追加されました。


1つ目のsceneのスクリプトを作る

で一つ目のsceneに戻ります。
File - Open Scene
を開いてscene01を選択します。

二つのsceneをまとめるのはスクリプトで行います。
C#のスクリプトを追加して、MergeScenesという名前のファイルを追加します。
このスクリプトファイルをダブルクリックするとVisual Studioが起動してC#のスクリプトを編集することになります。
sceneをまとめるタイミングですが、今回はゲーム起動時に1回だけまとめる仕様にします。
スクリプトは次の通りです。



このスクリプトをsceneのカメラにアタッチします。
AssetsウィンドウのMergiScenesのアイコンをHierarchyウィンドウのMain Cameraにドラッグ&ドロップします。
アタッチされるとMain CameraのInspectorにMerge Scenes(Script)が追加されます。


実行する

実行するとこうなります。
配置のバランスが悪かったりユニティちゃんのスクリプトをオフにしてなかったりでおかしく見えますが、ユニティちゃんとクエリちゃんが一つのsceneにまとめて表示されました。

手作業で複数のsceneをまとめるのは骨の折れる作業ですが、スクリプトなら1ステートメントで済みました。
ゲーム用のsceneにUI用の平行投影のsceneを別々に作って実行時にまとめるような使い方も良さそうです。


関連ブログ

[Unity3D] 透視投影と平行投影を合成するには[ユニティちゃん]
[Unity3D] クエリちゃんの二重あご説という誤解を解く
[Unity3D] サイドバイサイドで立体視できるゲームを作るには [クエリちゃん][ユニティちゃん]
[Unity3D] Unity5のアプリをAndroid Studioにインポートする方法
[Unity3D] Unity4からUnity5へのバージョンアップでの変化
[Unity3D] ゲーム画面をキャプチャしてMovie Studioで動画に編集する
[Unity3D] Visual Studio Community 2013を日本語化してUnityアプリを作る

以上、参考になれば幸いです。

2015年7月11日土曜日

[SEO] ブログのPocket(あとで読むサービス)への登録数を調べる方法

How to regist Pocket (Read It Later)
2015年6月、WebブラウザーのFirefoxが38.0.5にバージョンアップされPocketというあとで読むサービスの機能が統合されました。
サイト運営者は自身のサイトに限られますがPocketにどれくらい登録されているか知ることが出来ます。
それまでの手順をまとめてみました。


Pocketにユーザー登録する

https://getpocket.com/signup?ep=4
からPocketにユーザー登録します。


自分のサイトを登録する

ユーザー登録後、いきなりサイトの登録画面が表示されました。
この画面で自分のサイトについて次の項目を入力します。
  • Site URL
  • Site Name
  • Site Twitter Account
  • Your First Name
  • Your Last Name
  • Your Title
  • Work Email
あとでサイトの登録画面を表示する場合はPocketのWebサイトの画面下の方にある「Publishers」か「出版者向け」のリンクをクリックします。


自分がサイトの所有者であることを証明する

次のVerify Your Siteで自分のサイトの所有者であることをPocketに証明します。
証明する方法は
  • Pocketが指定したファイルをサーバーにアップロードする (Upload a File)
  • Pocketが指定したmetaタグをHTMLに記述する (Add a Meta Tag)
の2種類です。
今回はblogspotでも可能なmetaタグを記述する方法にしました。


自分のサイトにmetaタグを追加する

blogspotは管理画面の
テンプレート - HTMLの編集
からmetaタグを追加することが出来ます。


Verify Siteを実行する

metaタグの追加が済んだらPocketの出版者向けの管理画面に戻って「Verify Site」をクリックします。

metaタグに間違いながなければSuccess!と表示されます。
これで設定完了です。


Pocketへの登録状況を見る

Pocketへの登録状況は出版者向けのページから照会できます。
http://getpocket.com/publisher/pending?p=chk

どんな内容が注目されているか参考になります。


サイトの追加方法

Pocketサイトの下の方の「Publishers」か「出版者向け」のリンク先の画面の左上のドロップダウンリストがあります。
このAdd New Siteからサイトを追加できます。


おまけ・blogspot(blogger.com)にPocketボタンを追加する

Pocket機能が統合されてないブラウザーのユーザーのために、WebサイトにPocketボタンをウィジットとして追加することが出来ます。

blogspotは管理画面の
テンプレート - HTMLの編集
を開いてHTMLテンプレートを編集します。
下記の通り全部で3箇所に追記するとブログにPocketボタンを追加できます。

</body>タグの直前に次のコードを追加します。

<data:post.body />
という行が2カ所あるはずなので、その直下または直前に次のHTMLを追記します。



関連ブログ

Blogger.com (blogspot) に はてなブックマークボタン を追加する
Blogger.com(blogspot)のブログにツイッターカード(リンク先のプレビュー)を設定する
[セキュリティ] Twitterの「このリンクは安全ではない」「このリクエストを保留しています」の対策2015年版

以上、参考になれば幸いです。

2015年7月4日土曜日

Live2Dを使ってみました

What is Live2D
2015年6月、Live2D alive2015を見学してきました。
場所は品川のソニーコンピューターエンターテイメント。
Live2Dは使ってみたいけど使い方がよく分からないソフトの一つだったのですがこれを機会に使ってみました。
ちなみにalive2015の内容はコンテストの授賞式と既にLive2Dを活用しているCGの専門家向けに新しいバージョンはこうなりますよ、というものでした。


Live2Dとは

2次元の画像を擬似的に立体化して3次元CGのように動かすことが出来るCG作成ソフトです。
Cubism SDKを使うとLive2Dで作成したしたアニメーションデータをUnity、Android、iOSなどのアプリに組み込むことが出来ます。
Live2Dのエディターは次の2種類があります。
  • Live2D Cubism Modeler
    2次元の画像から疑似3次元のモデルを作ってデフォーマパラメータを定義するエディター
    3次元CGで例えると、Live2Dのデフォーマはボーンでパラメータはモーフのような機能です。
  • Live2D Cubism Animator
    モデルとパラメータを使ってモーションをつけ、動画に書き出したりアプリ用のデータなどを出力するエディター
alive2015では2次元の画像を3次元のfbxデータに貼り付けて前面も背面もCGとして扱えるLive2D Euclidも紹介されてました。Euclidの公開は当分先のようです。(一般ユーザーが使えるのは来年以降?)


モデルの作成

モデルは2次元の画像から作成するのですが、動かしたいパーツ毎に画像が分かれている必要があります。
チュートリアル用のシンプルちゃんでこれだけ分かれてます。

さらに各パーツをデフォーマに合せて擬似的に3次元化する作業が必要です。
画像のパーツ毎に頂点を指定してデフォーマとパラメータで動きを定義していきます。
この作業は3次元CGでボーンやモーフを設定できるくらいのセンスが必要だと思います。
著作権フリーの画像データをLive2Dで動かしてみたい、と気軽に考えていたのですが自分が考えていたほど簡単ではありませんでした。


アニメーションの作成

作成したモデルはAnimatorでアニメーションさせることが出来ます。
こちらはとても使いやすいソフトです。MikuMikuDanceや動画編集ソフトでキーフレームを打ったことがある人ならすぐに使えると思います。

実際に作ってみたのがこちら。GIFアニメーションなのでPCで見ないと動かないかもしれません。
元はほぼ左右対称の平べったい画像ですが、首を曲げているようなアニメーションが簡単に出来ました。


FREE版ユーザーに立ちはだかる制限

Live2Dのエディターは無料で使えるFREE版があります。
Cubism Editor PRO/FREE 機能比較
http://www.live2d.com/download/comparison

Live2Dの公式サイトで公開されている完成済みのモデルデータをCubism Animatorで使うことも出来るのですが、FREE版では扱えるモデルデータに制限があります。
たとえばユニティちゃんモデルを使ってAnimatorで扱おうとすると
FREE版で追加できるパラメータ数の制限30個を超えています

Modelerでこのユニティちゃんのパラメータを削除して保存しようとすると
FREE版で使用できるデフォーマ数の制限50個を超えています

デフォーマは3次元CGで言うボーンやモーフのようなもので、これを削除するとアニメーションが破綻してしまいます。
パラメータの削除により使われなくなったデフォーマだけ削除という機能も見当たりません。
FREE版だけで済まそうとするのは無茶な話ですがそれでもFREE版で使いたいならデフォーマを減らしてください。


どんなユーザーなら活用できるのか?

Live2Dはキャラクターの2次元の画像からアニメーションを作成する特化したソフトです。
ただし用意する画像はパーツ毎に分かれている必要があります。そのパーツもただ分かれていればいいわけではなく、Live2Dの仕様にあわせてマスキングも考慮しなければなりません。
さらにデフォーマとパラメータの設定が必要などハードルは高めです。
とはいえ自分は今まで様々な制約の中で紙芝居のようなアプリしか開発できなかったわけですが、Live2Dならスムーズなアニメーションで動くアプリを開発できると考えています。


関連ブログ

[動画編集] MMDとMovie Studioでステレオスコピック3D動画を作る
[GIMP] GIFアニメーションの作り方
[Unity3D] Unityでプロ生ちゃんMMDモデルを扱う
プロ生ちゃんMMDモデルを踊らせよう
[MMD] プロ生ちゃんのスパッツに厚みを付ける

以上、参考になれば幸いです。