Movie Studioはステレオスコピックによる立体視出来る動画を作ることが出来ます。MikuMikuDance(以下MMD)の動画をステレオスコピックにしてみたのでそのときの手順をまとめてみました。
環境
・Windows8.1・Movie Stuido Platinum 12
立体に見える理由
両目で見ると距離感がつかめるのに、片目で見ると距離感が全くつかめない経験があると思います。視野に入った映像が距離感を伴って見える理由は左目と右目で異なる角度で見ているからということに尽きます。
たとえば目の前に2人の人が並んでいたとします。
左目では近い位置ほど右に寄って見えます。すごく極端に表現すると左目で見える映像はこうなります。
右目では近い位置ほど左によって見えます。右目で見える映像はこうなります。
同じものを見ても左右それぞれの目で見える位置が左右にずれて見えるわけですが、この左右のズレのおかげで距離感のある立体映像に見えるわけです。
MMDで左目用動画と右目用動画を作る
左目用と右目用の動画を撮影するには2台のカメラを使うことになるわけですが今回はMMDを使うのでカメラは不要です。今回MMDで作る動画はカメラの位置が固定とします。カメラのX座標は0から動かさずに作ります。
まずは普通に動画を作ってAVIファイルに書き出します。これを左目用の動画とします。(stereo_left.avi)
次に右目用の動画を作ります。(stereo_right.avi)カメラの位置をX方向に+0.1~+0.5くらいの範囲で移動して左目用動画と同じ範囲をAVIファイルに書き出します。Y軸方向-0.5度くらい回転させてもいいかもしれません。
Movie Studioで編集する
今回は赤と青の色眼鏡で立体視できる動画を作ることにします。Movie Studioを起動して新規プロジェクトを作成します。
ビデオの種類は3Dインターネットビデオとしました。
メニューの
プロジェクト - プロパティ
を開いてステレオスコピック3Dモードをアナグリフ方式に設定します。
縦横のサイズもここで指定できます。
左用・右用の動画ファイルをトラックリストに追加します。
再生位置が一致するように配置します。
トラックリストの二つのビデオクリップをShiftキーを押しながら1回ずつクリックして両方を選択した状態にします。
ビデオクリップを右クリックしてステレオスコピック3Dサブクリップとしてペア化をクリックします。
これでステレオスコピック化出来ました。
立体感の調整
付属ビデオエフェクトの「ステレオスコピック3D調整」を使うと左右の動画の水平オフセットを調整できます。必ずしも必要ではありませんが、立体感を強調したいときや左右を入れ替えたいときに便利です。
後はレンダリングして動画ファイルに書き出せば完成です。
画像シーケンスファイルに書き出してGIMPでGIFアニメーションにすればツイッターに投稿することも出来ます。
サイドバイサイドなら色の変化はありませんが、立体に見るためには視野を制限する箱が必要です。
静止画も作れます。
使用したMMDモデル
・プロ生ちゃん(暮井慧)・湯葉式東北ずん子
・柿竹式ハンバーガー
・ネギ焼きP式葱焼町
・ガンガゼ式漁船
関連ブログ
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以上、参考になれば幸いです。
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