2012年7月12日、中国語VOCALOID・洛天依が発売されました。洛天依が日本国内のMtkの自宅に到着するまでの出来事をまとめました。
結論から言うと販売元の上海禾念は日本に洛天依を発送していません。
また、この内容は2012年7月当時の出来事です。ご購入をお考えの方は公式サイトの最新情報をご確認ください。
↓移転したようです
http://www.vocaloidchina.com/cn/
「洛天依」はtショッピングサイトのtaobao.com(淘宝网・タオバオ)で販売されています。
Mtkはこの説明を見て「海外への発送料は販売元が負担します」と解釈しました。
早速、taobao.comにユーザー登録し購入手続きをしました。
taobao.comにユーザー登録するにはSMSによる認証があるのでdocomoの携帯電話が必要です。
auの携帯で認証しようとしたら「KDDIはサポート外」のようなメッセージが表示され認証できませんでした。
支払いにはクレジットカードを使い信用審査をクリアーしました。
それから一週間、待てど暮らせど商品が発送されないので中華人民共和国出身のA氏に相談しました。
A氏がメールで問い合わせたところ、このような返事が来ました。
「当社は海外への発送業務をしていません。中国国内の住所を指定してくれればすぐに発送いたします」のようなことが書いてあります。
A氏が日本に発送するようにメールで依頼してくれましたが返事はありません。
仕方ないので、発送先を中華人民共和国領内内のA氏の親戚の家に変更し、到着したら日本へ発送してもらうことにしました。
そして発注してからおよそ20日後・・・
欢迎来到日本、小天依!
インストーラーは日本語で起動できました。
総額
・洛天依: 980.00元 = 約12700円
・日本への国際便: 120.30元 = 約1500円
・A氏へのお礼: 気が済むまで
洛天依を海外に発送しない理由の推測
taobao.comに出店している多くの企業は海外に発送しています。
ですが、このブログを書いている時点では上海禾念信息科技は商品を海外に発送していません。
A氏の推測によると、その理由は「ソフトウェアだから」とのことです。
ソフトウェアという商品はたくさんの映像や音源など含めて販売することができます。
ところで中華人民共和国は情報統制がとても厳しい国です。「天安門事件」をはじめ「人民浄化」や「法輪功」などの情報が厳しく規制されていることは日本でも報道されています。
たとえば一般に知られていない天安門事件の映像が存在したとして、その映像がCD-ROMやUSBフラッシュメモリーに保存されて海外に流出されたら中華共産党にとっては大打撃です。
そのため、中華人民共和国から輸出されるソフトウェアは税関で厳しい検閲を受けるとのことです。
同じ理由でソフトウェアの輸出業務の認可も大変厳しいとのことです。
2010年3月にGoogleが上海から香港へ撤退した理由は「検閲を容認できない」という内容でした。
これらの事情によりソフトウェアの輸出業務の認可がとても厳しいそうです。
(かと思えば中華オフィススイート製品が日本で大量に流通してたりします・・・)
洛天依を日本で手に入れるには中華人民共和国で受け取るか、現地在住者の協力が必要不可欠です。
かなり割高ですが、taobao.comの取引を代行してくれる業者や日本で転売している業者もあるようです。
とても手間がかかりましたが、いい勉強になりました。
ボーカロイドが音声案内するAndroidアプリを公開中です!
洛天依も登場するVOCALOID神経衰弱ゲーム Shuffle!V
目のストレッチアプリ Eye元気!/Vigorous eyes!
速解き計算ゲーム Calcu100
以上、参考になれば幸いです。
洛天依 Copyrignt (c) 上海禾念信息科技有限公司 All rights reserved.
関連ブログ
[VOCALOID] 洛天依を歌わせるには
[VOCALOID] VSTプラグインでVOCALLIDの声を聞きやすくする
[VOCALOID] StudioOneFreeでVOCALOIDの声を聞きやすくする
[Cubase] 「突然音が出なくなった」を解決する
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。