Motion tracking method in VEGAS Pro 16
動画編集ソフト VEGAS Pro 16 は Bezier masking というビデオエフェクトが追加されモーショントラッキングに似たことが出来るようになりました。Bezier masking を使うと動画の一部を追跡してにモザイクをかけたり文字を載せるようなことができます。
実際に Bezier masking でトラッキングしてみたのでその方法をまとめました。
環境
- Windows 10
- VEGAS Pro 16 体験版
トラックモーションとモーショントラッキングの違い
VEGAS Pro は旧バージョンから「トラックモーション」という機能があります。がトラックモーションとモーショントラッキングは言葉が似ていますが異なる機能です。
「トラックモーション」はビデオトラックの位置・大きさ・角度をアニメーションさせる機能です。
「モーショントラッキング」は動画に写っている対象物の位置をキーフレームに記録する機能です。
動画の一部をトラッキングする方法
素材は VEGAS Pro と一緒にインストールされるC:\ProgramData\VEGAS\VEGAS Pro\16.0\SampleProject\Vegas_Pro_Clip12.mp4
の動画ファイルを利用しました。
この動画の始めに右下に写っている船をトラッキングします。
Video FX の「Bezier masking」をビデオトラックのビデオクリップにドラッグ&ドロップします。
Video Event FX ウィンドウが開き、Video Preview ウィンドウにマスクが現れます。
Video Event FX ウィンドウの「Mask1」を開いてパラメーターを調整するか、Video Preview ウィンドウでトラッキングしたい範囲を指定します。
今回は矩形で範囲指定しましたが、円形やダイヤ型でも範囲指定出来ます。
Tracking の折りたたみを開くと Start ボタンがあるのでクリックするとトラッキングが開始します。
これで、再生するとトラッキングした部分だけが表示されるようになりました。
トラッキングした場所にモザイクをかける方法
上の操作で Start ボタンをクリックした後に次の操作をします。トラッキングをかけたビデオクリップに、Video FX のPixlate をドラッグ&ドロップします。
モザイクの大きさは Video Event FX ウィンドウで調整します。
モザイクをかけたビデオとラックの下にビデオトラックを追加し、元の動画を追加します。
これでトラッキングをかけた場所だけモザイクをかけた動画が出来ました。
モザイクを解除して背景のカラーバランスを変えてみました。
トラッキングした位置に文字を表示する方法
上の操作で Start ボタンをクリックした後に次の操作をします。Video Event FX ウィンドウで Bezier masking の General Options の Mask FX にチェックを入れます。
Video Event FX ウィンドウの Bezier masking を開いたままメニューの
Tools - Scripting - Add Text To Motion Track
をクリックします。
文字の位置を指定して OK をクリックします。
この画面ではプレビュー出来ないので後で微調整します。
ビデオトラックが追加され、トラッキング設定済みの文字が追加されました。
微調整の結果、Add Text To Motion Track をやり直して Y 方向に +0.2 を指定しました。
文字を編集して完成です。
トラッキングのオプション
Bezier masking のオプションに Precision と Mode の項目があります。詳細は不明ですが、文字通りなら精度を上げたり位置だけではなく角度や大きさの変化もトラッキング出来るようです。
関連ブログ
動画編集ソフト VEGAS Pro 16 の無料体験版を使う方法[動画編集] VegasPro / MovieStudio で水玉模様の切り抜きをする方法
[オーディオ編集] 無料の MS EQ COMP で M/S 処理する方法
[オーディオ編集] Oculus Spatializer で立体音響を再現する方法
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。