Can Shade3D import and export compatible FBX files
ゲームエンジンの Unity3D や Unreal Engine などで使われる3次元CGはFBXフォーマットが広く使われています。FBXフォーマットのファイルを加工して再利用することが必要になることもあります。
そこで3次元CG用モデリングソフトのShade3Dを使ってFBXファイルのインポートとエクスポートを試してみました。
環境
- Windows 10
- Shade3D Basic Ver.16
Blenderではダメなのか
FBXが扱えるフリーソフト(寄付歓迎)といえば Blender があります。ですが、BlenderのFBXファイルのインポートとエクスポートは互換性が低めです。
下の画像はユニティ・テクノロジーズ・ジャパンのキャラクター・ユニティちゃんのFBXファイルをBlenderに取り込んだ結果です。
顔が大きさも配置場所もばらばらで元に戻す手直しが必要です。
FBXフォーマットはAutodeskの規格でありプロプライエタリーな FBX SDK が公開されています。
一方、BlenderはGPLのオープンソースソフトウェアです。
GPLのBlenderは非GPLのFBX SDKと動的リンクして公開することができないため、BlenderにFBXとの高い互換性を望むのは難しい事情があります。
FBXを扱うならAutodeskのMayaや3dsMaxが最善の選択ですが厳しいコストがかかります。
Shade3Dを選んだ理由
Autodesk製品よりコストが低いFBXファイルの交換用としてShade3Dを使ってみました。Shade3Dを選んだ理由は次のとおりです。
- 値段が安い (一番安いグレードで1万円くらい)
- FBXフォーマットのインポートとエクスポートができる
- Webサイトのチュートリアルが充実している
- ベンダーがUnity3Dのサポートに積極的に見える
- 毎年バージョンアップしている
Shade3DのFBXの互換性
Shade3Dでユニティちゃんをインポートしてみました。各パーツは正常な位置にあります。
テクスチャは指定する必要がありますが、Blenderに比べると少ない操作で済みます。
Shade3Dを使ってみた結果
Shade3DにインポートしたユニティちゃんをFBXでエクスポートし、Blender や CLIP STUDIO MODELER にインポートしたらShape Keys(頂点モーフ)がなくなっていました。下の画像はShade3DのFBXをBlenderにインポート下結果です。12種類あるはずのMTH_DEFのSyape Keysが全てなくなりました。
Shade3DはFBXファイルのShape Keysのインポート・エクスポートの互換性がないか、モーフ機能がないようです。
その他の面では
- マウス操作によるビューのスクロールがBlenderの逆方向に動く
- Blenderにある「マテリアル(材質)が割り当てられた面を選択する機能」と同じ機能が見当たらない
- 自分の環境ではCOLLADAファイルへの書き出しが必ずフリーズする
まとめ
Shade3Dは低価格であるもののBlenderユーザーがデータ交換用として使うには機能が足りないように思いました。ただし造形機能が豊富なのでモデリングに集中したい人に検討をお勧めします。
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以上、参考になれば幸いです。
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