About CUBASE Pro 8.5
2015年12月、オーディオ・MIDI編集ソフトの CUBASE の最新版 CUBASE Pro 8.5 が公開されたので使ってみいました。8.5で強化されたのは大まかに次の3点のようです。
- 操作性の向上
- 付属シンセ Retrologue のバージョンアップ
- VST Transit (新規に開始したクラウドストレージサービス) への対応
ちなみに2016年1月6日に体験版がこのページから申し込めたのですがその翌日はなぜか申し込めなくなってました。
http://www.steinberg.net/en/newsandevents/news/newsdetail/article/cubase-pro-85-trial-available-3528.html
環境
- Windows8.1 64bit
- USB-eLicenser (いわゆるドングル)
CUBASE Pro 8.5 のインストール
USB-eLicenserはSteinbergのDAWやVSTプラグインの製品をライセンス登録するのに必要なドングルです。
新規に製品版CUBASEを購入する場合はUSB-eLicenserが付属しますが、体験版を使うには別途必要です。
CUBASE Pro 8.5をインストールし、CUBASEと一緒にインストールされるeLicenser Control Centerにアクティベーションコードを入力すると使えるようになります。
CUBASE Pro 8.5 は 8.0 と共存できる
CUBASE Pro 8.5とCUBASE Pro 8.0は別のプログラムとしてインストールされます。Retrologue 2 は旧バージョンを上書きする
CUBASE付属のシンセサイザー・Retrologueがバージョンアップしました。旧バージョンのRetrologueは新しいバージョンに上書きされます。
上書きされたくない場合はインストールの画面でRetrologueを選んでアップデートしないようにします。
上書きインストールされた後はCUBASE Pro 8.5をアクティベーションをしないと警告が出ます。体験版の場合、期限が切れると起動できなくなると思います。
Retrologue 2 はオシレーターやアルペジエーターの追加に伴いプリセットが408増えました。
8.5でどこが便利になったのか?
細かい操作方法が改善されてます。たとえばキーエディターの鉛筆ツールでマウスをクリックするとノートを書けるわけですが、マウスの左ボタンを離さずにマウスを手前や奥に移動させるとベロシティーの上げ下げができます。
その間、ノートの左にベロシティの数値が表示されます。
左ボタンを放さずに場合は修飾キーを押しながらマウスをドラッグすると位置や長さを変更できます。
詳しくは日本語マニュアルの815ページ前後。
他にもたくさん変更されているようですが、地味すぎてわかりにくいです。
ボカキュー4は使えるか?
(VOCALOID4 Editor for CUBASE (略してボカキュー4) はCUBASEにVOCALOID4 Editorを統合する拡張機能です。CUBASE Pro 8.5でボカキュー4は使えました。
そもそも今までのバージョンアップにメリットがあったのか?
今回のバージョンアップは地味な変化ばかりでした。パソコンの性能向上が頭打ちになったためか、CUBASE 7以降は大きな変化はないように思います。
その一方、Steinbergは「Absolute 2 VST Instrument Collection」や「Groove Agent 4」などVSTiプラグインのラインナップを強化したり、サブスクリプション制と思われるクラウドサービスを開始したりしています。
そこで今まで CUBASE をバージョンアップしてどんなメリットがあったのか冷静に考えてみました。
最近CUBASEを使ったのはマスコットアプリ文化祭投稿作品のデモ動画のBGMを作ったときです。
これらのBGMは CUBASE Pro 8.0 で作りました。
音楽としての質はともかく、どちらも15分くらいで完成しました。
特に次の機能を駆使しました。
- テンポの検出
- メディアベイ
- MixConsole
- チャンネルストリップ
- 各種エフェクト
古いCUBASEだったら完成させるのにもっと時間がかかっと思います。
音楽の知識がなくても作曲できるのがCUBASEをバージョンアップして最新版を使うメリットだと思います。
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以上、参考になれば幸いです。
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