How to process sounds to stereophonic sounds
2018年6月、Oculus VR が Oculus Spatializer DAW Win 1.27.0 を無償で公開しました。Oculus Spatializer はオーディオ用エフェクトで、HRTF(頭部伝達関数) により音源が人間の耳に届くまでの効果を再現します。
この効果によりオーディオをヘッドホンで聴いたときに位置感や距離感がに伝わるを立体音響に加工することが出来るとされています。
今回は VST 版を使ってオーディオ編集ソフトと動画編集ソフトで使ってみました。
環境
- Windows 10
- Cubase Pro 9
- Vegas Pro 15
Oculus Spatializer を入手する方法
Oculus Spatializer は下記のサイトからダウンロードできます。https://developer.oculus.com/downloads/audio/
Oculus Spatializer DAW Win をクリックし、移動先のページの「I have read and agree」をクリックしてチェックを入れるとダウンロード出来ました。
インストールする方法
VST 版の Oculus Spatializer は 32bit 版と 64bit 版があります。今回は 64bit 版をインストールしました。
ダウンロードしたファイルを展開し、
\DAWWin\VST\Win64
にある
OculusSpatializer.dll を
C:\Program Files\Vstplugins
にコピーします。
Cubase で使う方法
正常にインストールされていればメニューのデバイス - プラグインマネージャー
を開いて VST エフェクトに OculusSpetializer が表示されます。
オーディオトラックやインストゥルメントトラックのチャンネルに OculusSpetializer をインサートします。
これで Cubase で使えるようになりました。
左側の画像の玉をマウスのドラッグ&ドロップで動かしたり、右側のパラメーターを操作すると音の位置感や距離感が変わります。
オートメーションを使えば OculusSpetializer のパラメーターを時間経過とともに変化させることができます。
Vegas Pro で使う方法
動画編集ソフトの Vegas Pro とその姉妹品の Movie Studio はオーディオトラックが VST エフェクトプラグインをサポートしています。正常にインストールされていればメニューの
オプション - ユーザー設定
を開いて VST エフェクト タブのオーディオプラグインに Oculus Spatializer が表示されます。
VgasPro に Oculus Spatializer をインサートする方法はいくつかあります。
今回はオーディオトラックのバーガーメニューをクリックして「トラック FX」をクリックする方法でインサートとしました。
トラック FX 画面の右上の fx+ をクリックし、プラグインチューザーで Oculus Spatializer をダブルクリックして OK をクリックします。
これで Oculus Spatializer が使えるようになりました。
Vegas Pro なら FX オートメーションで各パラメーターを時間経過ととも変化させることが出来ます。
Oculus Spatializer を使ってみた結果
ポリフォニックのオーディオを Oculus Spatializer に通したらノイズだらけになってしまいました。Oculus Spatializer で立体音響化する音源は人間一人分の声・動物や昆虫一匹分の鳴き声・シンプルなサウンドエフェクトなど、モノフォニックのものをおすすめします。
複数のオーディオを立体音響化する場合は、音源毎にチャンネルを分けてそれぞれのチャンネルに Oculus Spatializer をインサートすることをおすすめします。
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