CUBASE7はミキサーがミックスコンソールに刷新され、チャンネルストリップとしてダイナミクス系エフェクトが気軽に使えるようになりました。
チャンネルストリップはプラグインのダイナミクス系エフェクトに比べると省略されたパラメーターもありますが、レイテンシーが小さいのでエフェクトを掛けたまま録音しやすくなりました。
中でもマキシマイザー(Maximizer)はOutputで指定した出力を超えないように音量を大きくすることができるので便利です。
ところがMaximizerを使うと音が小さくなることに気がつきました。
このブログを書いている時点の環境は次の通りです。
・Windows8 (64bit)
・CUBASE7.5.10 (64bit)
チャンネルストリップのMaximizerを
・Optimize = 100.0%
・Output = 0.0dB
・Mix = 100.0%
という条件で使うと上限が-0.9dBに抑えられることがありました。
実際に上の条件下でTestGeneratorで0dBのサンプルを再生してみたスクリーンショットです。チャンネル設定の一番右のメーターピークレベルは-0.9dBを表示しています。 メーターの動きを観察すると0dBで制限した後-0.9dBに音量を揃えるようです。
MaximizerのOutputを0.0dBにすると上限が-3.0dBでされる音源もありました。0.0dBと-3.0dBを比べると音が小ささがはっきり体感できる音量差です。 この場合はMaximizerのOutputを+3.0dBにすると上限が0.0dBで出力されます。
Standart Limitterも同様でした。
・Input = 24.0dB
・Output = 0.0dB
に設定すると-0.9dBが上限にレベル調整されるようです。
プラグインのMaximizerも同様です。
プラグインの画面では0dBで出力しているように見えますが、メーターピークレベルの表示は-0.9dBです。
Maximizerもリミッターも「Output」を0dBに設定すると0dBを上限にレベル制限するものと解釈していたのですが、そうではないようです。
マキシマイザーやリミッターで音量を揃えるときは、メーターピークレベルをよく見て調整する必要がある、という出来事でした。
以上、参考になれば幸いです。
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