2012年12月8日土曜日

家族が自宅で亡くなったらすぐに119番(救急車)を

先日、祖父が他界しました。
息を引き取った場所が祖父宅だったのでとんでもない目に遭いました。

結論
家族が自宅で亡くなっているのを発見したらすぐに救急車を呼びましょう。
回復や蘇生の見込みがなくても救急車を呼ぶべきです。

昔は自宅で亡くなって隣組で葬式を上げるのが普通でした。
しかし今では重病人や高齢者が息を引き取る場所は入院先の病院がほとんどです。

今の日本で家族が自宅で死亡すると警察に他殺や自殺などの事件の可能性を疑われる羽目になります。
遺族が警察に事件性がないことを証明できるまで取り調べを受けることになります。
実際にMtkが体験した出来事をまとめてみました。

某日
0:30
祖父が事切れているのを祖母が発見し、Mtkの両親と親戚Aさんが連絡を受ける

1:30
Mtkの家族とAさんが祖父母宅に到着
Aさんが葬儀屋が全部面倒を見てくれると思い込み、会員登録していた葬儀屋を呼ぶ ← 一つ目の間違い
祖母と母が葬儀屋がくる前に遺体の服を着替えさせる ← 二つ目の間違い
Mtkと父が遺体を運びやすいように家の中を片付ける ← 三つ目の間違い

2:30
葬儀屋が到着するも、死亡診断書がないため何もできず
かかりつけの病院の当直に連絡するも、警察に連絡するように指示される
葬儀屋一時撤収

3:30
警察ご一行が到着
1名が祖母に祖父のことを根掘り葉掘り尋ねる
発見時の様子、生前の通院歴、鬱病の症状はなかったか、過去の学歴・職歴、資産、通帳の保管場所など
→おそらく自殺の可能性がないことを確認するため
その他の警察官が敷地内、屋内、祖父の遺体を隅から隅まで徹底調査
→おそらく強盗の可能性がないことを確認するため

上で書いた間違いを犯したため、なぜもっと早く通報しなかったのか、なぜ遺体を着替えさせたのかを繰り返し質問されました。
→おそらく身内による殺害及び証拠隠滅でないことをを確認するため

5:30
警察が手配した検死担当の医師が到着
死因が外傷による者でないことを確認
余談ですが、自宅で死亡が発見された場合、死亡診断書ではなく死亡検案書が医師から発行されます。呼び方が異なるだけで書類は同じもの

6:30
ようやく警察から解放される

7:00
他の親戚一家が到着、遺体を運び出せるように家の中の片付けを開始

8:00
葬儀屋到着、打合せ開始

9:00
いわゆる「おくりびと」が到着
映画のような儀式的な演出はありませんでしたが、驚くほど綺麗にしてくれました。

10:00
近所・親戚が集まり始める

翌日が通夜、その翌日が告別式の合計3日間の葬式となりました。
この3日間、Mtkの家族と祖母はほとんど睡眠時間をとることができませんでした。
高齢の祖母を徹夜させ休ませることができなかったのは大誤算でした。
もし祖母が救急車を呼んでいれば、(警察の取り調べは真逃れませんが)もっと早く警察から解放されていたと思います。
Mtkも徹夜明けのまま力仕事することになりしんどい思いをしました。


以上、参考になれば幸いです。

※画像は The Tarot Card For Death Number Thirteen より
http://www.123rf.com/photo_11367240_the-tarot-card-for-death-number-thirteen.html

4 件のコメント:

  1. 大変参考になりました!

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    1. コメントありがとうございます。

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  2. 先日、救急車に乗って病院に祖父が到着した際にはまだ息があったのですが、亡くなったのが病院到着後24時間以内だったから、という理由で警察から事情聴取を受けたという事例に遭遇しました。

    病気をせずに、誰にも迷惑をかけずに
    自宅で亡くなることって
    今の日本のシステムでは難しいのでしょうか。

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    1. コメントありがとうございます。

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