2019年3月30日土曜日

[CUBASE 10] オーディオイベント発音するタイミングを一致させる方法 (オーディオアライメント)

How to align pronunciations positions

CUBASE 10 はオーディオイベントの開始のタイミングを別のオーディオイベントに一致させるオーディオアライメントという機能が追加されました。
「音源の近くで録音したオーディオ素材と離れた場所で録音したオーディオ素材」や「右チャンネルと左チャンネルを別の機材で録音したオーディオ素材」のように、別々のマイクや機材で録音したオーディオは録音を開始したタイミングが異なることがあります。
オーディオアライメントを使うと「発音が開始するタイミング」を自動でそろえることが出来ます。
実際にオーディオアライメントを使ってオーディオイベントの発音が開始するタイミングそろえてみたのでその方法をまとめました。
blog.fujiu.jp オーディオイベントの開始タイミングを一致させる方法 (オーディオアライメント)


環境

  • Windows 10
  • CUBASE Pro 10


開始するタイミングを合わせたいオーディオイベントをプロジェクトにインポートする

同じ音源を別のマイクで録音したつもりのオーディオイベントを用意しました。
上が元の音源で、下がタイミングを合わせたい音源です。
下のオーディオイベントの方が再生するタイミングが進んでいるので上のオーディオイベントに合わせます。
blog.fujiu.jp オーディオイベントの開始タイミングを一致させる方法 (オーディオアライメント)

メニューの
Audio -> オーディオアライメントパネルを開く
をクリックします。

元の音源のオーディオイベントをクリックしてオーディオアライメントパネルの参照先に追加します。

タイミングを合わせたいオーディオイベントをクリックしてオーディオアライメントパネルのターゲットに追加します。

オーディオアライメントパネルの「オーディオアライメントを実行」をクリックすると開始タイミングが一致する位置にイベントが移動します。

今まで目検討で手作業していた人にはありがたい機能です。


オーディオアライメントしたイベントをスナップしやすくする方法

オーディオアライメントで移動したオーディオイベントはイベントの開始位置がスナップ位置から外れることがあります。
オーディオパートにまとめると、アライメントしたタイミングを維持したままスナップできるようになります。
スナップから外したくないオーディオイベントを選択して、メニューの
Audio -> イベントをパートにまとめる
をクリックするとオーディオイベントがパートに内包されます。
パートの開始位置をマウスでドラッグしてスナップしたい位置まで伸ばします。


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2019年3月9日土曜日

無償のソフトウェアシンセサイザー KOMPLETE START を使う方法

How to get KOMPLETE START

2019年2月頃、NATIVE INSTRUMENTS がソフトウェアのシンセサイザーとエフェクトをセットにした KOMPLETE START を公開しました。
実際にインストールして使ってみたのでその方法をまとめました。
blog.fujiu.jp 無償のソフトウェアシンセサイザー KOMPLETE START を使う方法


環境

  • Windows 10


Native Access をインストールする方法

KOMPLETE START を使うには Native Access をインストールする必要があります。
Native Access がインストール済みならこの手順は不要です。
KOMPLETE START を入手するために公式サイトを開きます。
https://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/bundles/komplete-start/get-komplete-start/

NATIVE INSTRUMENTS へのアカウント登録が済んでなければ右上のボタンからアカウントを登録します。

アカウント登録が済んでいれば公式サイトから Native Access をダウンロードしてインストールします。


KOMPLETE START をインストールする方法

上のURLの公式サイトにログインし画面中央辺りの「KOMPLETE STARTを入手する」をクリックします。
シリアルキーの発行やメール通知などはありません。

Native Access を起動し、NATIVE INSTRUMENTS にアカウント登録したユーザー名とパスワードを入力します。

左の Not Installed をクリックします。
インストゥルメントの一覧が増えていなければ右上の Refresh をクリックします。

Native Access に
EXPANSIONS SELECTION
GUITAR RIG 5 PLAYER
KOMPLETE KONTROL
KONTAKT 6 PLAYER
MIKRO PRISM
PLAY SERIES SELECTION
REAKTOR 6 PLAYER
TRK-01 BASS
などが表示されていれば入手成功です。

インストールしたいインストゥルメントの下の「INSTALL」をクリックするとインストール出来ます。


スタンドアローンで使う方法

スタートメニューの Native Instruments のフォルダーから使いたいインストゥルメントをクリックするとスタンドアローンで起動します。
KONTAKT 6 PLAYER と KONTAKT FACTORY SELECTION をインストールして起動してみました。


DAW のプラグインとして使う方法

KONTAKT 6 PLAYER を Cubase 10 のプラグインとして起動してみました。
Cubaseのメニューの
スタジオ -> VST プラグインマネージャー
を開き、右下の 「VST2 プラグインパスの設定」をクリックし、「パスを追加」をクリックし
C:\Program Files\Native Instruments\VSTPlugins 64 bit
を追加します。

「すべてのプラグインを再スキャン」をクリックし新しいインストゥルメントが追加されれば成功です。

無償なので音色の種類は少なめですが、作曲によくつかわれる音色は一通りそろっているようです。
Cubase 付属の HALion Sonic とは一味違った音色でインストールした甲斐があります。
ベロシティレイヤーが設定された音色があったり、Rock Guitar という音色はランダムにフィンガーノイズが発音されるなど工夫されてます。
一つ一つの音色は有償品と比べて遜色ありません。


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