How to get C++ Builder and Delphi Community Edition
2018年7月、エンバカデロ・テクノロジーズが C++ Builder や Delphi を条件付きで無料化した Community エディションを公開しました。Community エディションを利用できる条件は次の通りです。
開発したアプリケーションによる収益が年間 5,000 USドル未満の個人、または開発者が5人以下で年間収益が 5,000 USドル未満の企業/組織のユーザー
1 USドルを 113円とすると 5,000 USドルは 56万4,270円です。
個人開発者なら条件を満たしやすいと思います。
この Delphi を実際にインストールしてみました。
環境
- Windows 10
C++ Builder と Delphi について
C++ Builder と Delphi はどちらもプログラミングツールです。インターネットが普及する前の 1990 年代に雑誌などで話題になったと記憶しています。
C++ Builder はその名の通り C++ 言語でプログラミングできます。
Delphi は Object Pascal 言語でプログラミングできます。Object Pascal はコンパイルが速く自然言語に近いので学習しやすいのが特徴です。
どちらの Community エディションも Windows・Android・iOS・MacOS のアプリケーションが開発できるようです。
エンバカデロにユーザー登録する
C++ Builder および Delphi のCommunity エディションを入手するにはエンバカデロにユーザー登録する必要があります。C++ Builder
https://www.embarcadero.com/jp/products/cbuilder/starter/free-download
Delphi
https://www.embarcadero.com/jp/products/delphi/starter/free-download
ユーザー登録後、すぐにダウンロードの URL とインストール番号が記載されたメールが届きました。
Windows 10でインストールするには、.NET 3.5のセットアップが必要です。 [プログラムとファイルの検索]ボックスに「Windowsの機能」と入力します。 Enterキーを押して「Windowsの機能の有効化または無効化」ダイアログボックスを表示します。 「.NET Framework 3.5 (.NET 2.0および3.0を含む)」を選択します。 [OK]ボタンを押して.NET 3.5をインストールします。
インストールする方法
今回は Delphi で Android の開発環境をインストールします。ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックしてインストールします。
インストールはウィザード形式で進みます。
製品登録画面で Serial Number にメールで届いた13文字の「インストール番号」を入力するとインストールが始まります。。
インストールするプラットフォーム選択や追加オプションによってディスクに必要な空き容量が変わります。
インストールが終わると起動します。
今時の Visual Studio や Android Studio に比べると軽快に動作します。
C++ Builder や Delphi を使うメリット
アプリを開発するなら Google の Android Studio や、 Apple の XCode の他、Delphi Community Edition に近い条件で使える Visual Studio Communty もあります。既にそれらを使っているなら Delphi や C++ Buiolder に切り替える必要はないと思います。
ただし、Android Studio はプログラミング言語が Java から Kotolin に移行しそうなのと、Oracle が Java のサポートを少しずつ有料化し始めています。
XCode の Swift はバージョンが上がるごとにプログラミング言語の仕様が変わったことがありました。
Delphi や C++ Builder は将来どうなるかわかりませんが、プログラミング言語が変わる可能性がとても低いのが最大の強みだと思います。
関連ブログ
Visual Studio 2017 を全部ダウンロードしてからインストールする方法Android Studioを使ってみました
[Android] Xamarin でアプリを作ってみました