2015年10月10日土曜日

[エンスー] アクセルを踏んだ分だけの加速をしない 2015年版 (エンジンの息継ぎ・プラグのくすぶり)

How to fix a knocking motor
自動車のエンジンのエアクリーナーが詰まったりエンジンにアーシングしていたためアクセルを踏んだ分だけの加速をしないというブログを去年書きました。
アクセルを踏んだ分だけの加速をしない(エンジンの息継ぎ・プラグのくすぶり) 2014年版
その後も不調が続いたのですが解決できました。


対象の自動車

・点火プラグを4本使う4気筒ガソリンエンジン
・バッテリーは半年以内に交換済


症状

発進時にアクセルを踏んでも特定の回転数の範囲で加速が鈍いというものです。(息継ぎ息つき)
また、低いギアで走行中にアクセルペダルを踏み込むと一瞬遅れて加速、アクセルペダルを離すと一瞬遅れて減速という症状もあります(どんつき)。
アイドリングが700rpmまで落ち込むことがあります。
どんな車種でも必ず起きるけど原因が特定しにくい症状です。


診断

R-VITというECUのパラメーターをモニタリングするパーツで一通り見てみましたがセンサー類は全て動作しているようです。
全てのセンサーをモニタリングできるわけではなく故障箇所を特定できるものでもないですが参考になります。
写真のR-VITは初期のものですが現在のR-VITはさらに高性能化されてるようです。
去年の時点でエアクリーナーの清掃・交換点火プラグの交換で今回と同様の症状が改善したので、もう一度吸気系と点火系から探ってみます。


吸気系のチェック

吸気系をチェックします。
スロットルの上流(エアークリーナ側)のエアフロー・チューブ(インテークパイプ)に裂け目を発見しました。
応急処置として塞いでみましたが変化ありません。
そもそもエアフローセンサーがない車種なのでエアフロー・チューブに小さい穴が開いたくらいでは影響ありません。

念のためスロットル周りを清掃しましたが効果ありません。


点火系のチェック

バッテリーはまだ大丈夫なはずなので点火プラグから調べます。
写真左(フライホイール側のプラグ)から写真右(プーリー側のプラグ)に行くほどカーボンが多く付着しているように見えます。

今回はイグニッションコイルを交換することにしました。
この車種は1つの点火プラグに1つのダイレクトイグニッションコイルを装着するタイプです。
純正の部品番号と同等品の日立オートパーツ&サービス製を買いました。
ディーラーに依頼すると部品代と工賃で3万円くらいですが、イグニッションコイルを楽天やAmazonで買って自分で交換すればその半額に高い金額で済みます。

こちらははじめから装着されていたDENSO製イグニッションコイル。
いろんな角度から外観チェックしましたが火花がリークした痕跡はありません。

直流抵抗を測定します。
手持ちの資料に測定方法がないので総当たりしました。
抵抗値が測定できたのは下の写真の1-2間、2-3間、3-1間の3カ所でした。
1: IB
2: G
3: +
とのこと。

今まで使っていたコイル
冷間時(気温35度くらいの日)

1-2間 2-3間 3-1間
1番目 1.199kΩ 49.4kΩ 50.5kΩ
2番目 1.197kΩ 49.7kΩ 50.9kΩ
3番目 1.202kΩ 49.8kΩ 51.0kΩ
4番目 1.212kΩ 50.1kΩ 51.5kΩ

新品のコイル
冷間時(気温27度くらいの日)

1-2間 2-3間 3-1間
1番目 1.93kΩ 12.53MΩ 12.53MΩ
2番目 1.94kΩ 12.46MΩ 12.48MΩ
3番目 1.82kΩ 12.23MΩ 12.23MΩ
4番目 1.78kΩ 12.00MΩ 12.01MΩ

2-3間と3-1間は単位が違いすぎるので構造が違うのかもしれません。
1-2間も新品の方がばらつきが大きいです。


効果

イグニッションコイル交換の効果を確かめるためECUはリセットせず、点火プラグはカーボンが付いたまま使い回しましたが違いがはっきり分かります。
低回転でノッキングしにくいし全域にわたって静かになりました。
700rpmまで落ち込むことがあったアイドリングは数百キロ走行後に安定しました。(ECUが再学習したか溜まっていたカーボンが除去された?)
燃費も良くなりました。(本来の性能が回復した?)

ただし、アクセル操作に加速減速が遅れる症状は直りませんでした。
ラッシュアジャスターかスロットルの寿命かも。


ディーラーでは直せなかった

ディーラーに持ち込んでもこれらの症状は直してもらえませんでした。
ディーラーは「チェックランプが付かないから」とか「古いから」などと言い訳します。
チェックランプが付かなければマニュアル通りの診断ができないし古いくなればガタが来るのも当然ですが「古い車を直すより新しい車を売りつけた方が儲かるぞ」というのが本音です。
そもそもプロの整備士が明らかな不調を見落とすはずがありません。
車検や修理で売上げに貢献し続けてきたのに古くなったら手のひら返しとは世知辛いものです。



関連ブログ

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ガソリンエンジンのオイル交換

以上、参考になれば幸いです。

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